サワーポメロを育てていて、
「え…酸っぱい…?」
と感じたことはありませんか?
サワーポメロは本来、まろやかな酸味としっかりした甘みがある果実ですが、
育て方や環境によっては酸味が強くなり、甘みが乗りにくくなることがあります。
この記事では、
- サワーポメロが酸っぱくなる原因
- 甘く育てるためのコツ
- 来年の実つきを良くするポイント
を、わかりやすくまとめました。
同じ失敗を繰り返さないために、ぜひ参考にしてください。
① サワーポメロが酸っぱい原因は「3つ」

サワーポメロが酸っぱくなる主な原因は以下の3つです。
1. 日照不足(甘みが乗らない最大の原因)
2. 肥料バランスの乱れ
3. 収穫時期が早すぎる
順番に解説します。
原因①:日照不足
サワーポメロは 強い日光を必要とする果樹 です。
日光量が足りないと、光合成が弱くなり、果実に十分な糖が蓄積されません。
よくあるケース
- 北側に置いている
- 夏の生育期に日陰になる
- 他の果樹に光を奪われている
【対策】
- 一日6〜7時間以上の日当たり を確保する
- 周囲の枝を整理して日光が当たるようにする
- 鉢植えの場合は、最も日当たりが良い場所へ移動
日光が不足すると、どれだけ肥料を与えても甘味は乗りません。
原因②:肥料バランスの乱れ
甘みが足りない果実は、窒素が多すぎる ことがよくあります。
窒素が多い → 葉は青々 → 枝葉ばかり育つ
しかし実の糖度は低くなる、という流れです。
【対策】
- 開花前:控えめの追肥
- 実がついたら:リン酸・カリ中心の肥料
- 夏以降は肥料をやりすぎない
甘くするには「肥料を増やす」ではなく、
“肥料の種類と与えるタイミング” が重要です。
米ぬか・納豆・ヨーグルトを使った「ぼかし肥料」をやると、とても甘いサワーポメロにになります。
以前、我が家のサワーポメロを知人にあげましたら、甘くておいしいととっても喜ばれました。酸っぱくないと!
ぼかし肥料は、野菜、果物等何でも使えます。過去記事のぼかし肥料の作り方も興味のある方は、お読みください。

原因③:収穫が早すぎる
サワーポメロは 見た目が立派でも中身がまだ酸っぱいことが多い果実。
特に初夏〜秋に色づいてきても、
中身の糖度が追いついていない場合があります。
【対策】
- 一番甘いのは 12月〜2月
- 色・形ではなく「重さ」で判断(重い果実は甘い)
- 可能なら、樹上でじっくり熟させる
早く収穫すると酸味が残るので、なるべく待つのがポイント。
サワーポメロの過去記事は下記の記事をお読みください。

甘く育てるためのコツ
サワーポメロを甘く育てるには、次のポイントを押さえておくと効果的です。
コツ①:春〜夏は、とにかく日当たり
果実の糖度は 夏の日差しの量で決まる と言われます。
- 新芽の時期に光を当てる
- 風通しを良くして蒸れを防ぐ
- 鉢植えは夏の影が動く時間帯に合わせて場所を調整
光=甘さにつながる最重要要素です。
コツ②:実をつけすぎない

実が多い年は、1つあたりの甘みが薄くなりやすい です。
- 小さい実は早い段階で摘果(7月~8月頃)
- 1本につき「少なめの実」を育てる方が甘い
量より質を優先しましょう。
コツ③:水のやりすぎに注意
果樹全般に言えますが、水を多く与えすぎると味が薄くなります。
- 表面が乾いてから水やり
- 夏でも過湿にしない
- 風通しをよくして根が呼吸できる環境に
甘い果実は、水や肥料も大切ですが、「環境」もつくります。
来年もっと甘く育てるための年間スケジュール
● 春(3〜4月)
・新芽を増やす
・日当たり確保
・肥料は控えめ
3月はお礼肥えを与える時期です。魚粉を使っている農家さんもいらっしゃいます。
● 初夏(5〜7月)
・光合成のピーク → 甘さの基礎をつくる
・水は控えめに(ただし、温かい気候の地域は、乾燥注意です)
・風通しが悪い枝は整理
◆夏(6月~9月頃)には、果実が大きく成長する直です。十分な水やりと、窒素、リン酸、カリウムをバランス良く含んだ肥料を与えることが大切です。特に、果実の成長期には十分な水分が必要ですが、水の与えすぎは根腐れの原因となるため注意しましょう。
● 秋(9〜11月)
・日光量を確保
・収穫は焦らない
秋から冬(10月~3月頃)にかけては、果実が熟し、甘味が増していく時期です。
この時期には、不要な枝を剪定し、果実全体に日光が当たるように管理しましょう。
● 冬(12〜2月)
・甘さが乗る
・じっくり熟させるのがコツ
まとめ
サワーポメロが酸っぱい原因は次の3つです。
① 日照不足
② 肥料のバランス
③ 収穫が早い
逆にいえば、
日当たり+肥料管理+完熟まで待つ
この3つができれば、甘い果実に近づきます。
来年こそ「甘くておいしいサワーポメロ」に育てられますように!

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