サワーポメロの本来の品種名は「おおたちばな」です。
おおたちばな(大橘)は、文旦(ぶんたん)の血を引く品種になります。
鹿児島県では「サワーポメロ」、熊本県では「パール柑」、高知県では「土佐文旦(トサブンタン)」、長崎県では「平戸文旦(ヒラドブンタン)」と呼ばれています。品種は同じ大橘(おおたちばな)です。
サワーポメロ由来
おおたちばな(大橘)は、「ブンタン(文旦)」になります。この「文旦(ブンタン)」はマレー半島からインドシナにかけての地域が原産です。室町時代末期に日本に来たらしいです。
サワーポメロ育て方
サワーポメロの育て方の概要をスライドでご紹介します。
サワーポメロ植え付けのポイント
植え付けた後は、十分に水を与えます。敷き藁等を利用して、土の乾燥を予防しましょう。幼苗の場合は、支柱を立てて、風により、苗木がグラグラしないように添え木をしましょう。
サワーポメロ肥料
みかんには、鶏糞は、あまり使用されていません。ミカン類には、油粕がよく使われていますが、私はぼかし肥料を使います。(化成肥料は、あまりおすすめしません。)化成肥料を使わない理由は、土が硬くなり野菜や果樹の味がおいしくないからです。
ぼかし肥料は、野菜、花等何でも使用することができます。もちろん、ぼかし肥料は、自分で作ることもできます。米ぬかさえ手に入れば、安く、大量に作ることができます。わが屋では、ぼかし肥料を大量に作り、バラ、野菜、果樹に利用しています。「ぼかし肥料作り方」もご参考にしてください。
ぼかし肥料を使うと、まず、味が違います。おいしいです。ぜひ、お試しください。
サワーポメロの食感はどんなもの?
温州ミカンは、皮が柔らかくてジューシーです。サワーポメロの食感は、文旦に似ていて果肉が締まっていてプリップリッとした食感です。苦みもなくさっぱりしてとてもおいいしです。
文旦も食べる機会が少ない方には、表現してもおそらく分かりづらいと思われますが・・・。食べ応えがあります。
果肉は淡い黄色で、何と言っても皮をむくときの香りが甘酸っぱくて何とも言えない香りに包まれます。癒されますね。
サワーポメロの重さ
温州ミカンは、全体的に実の大きさがそろっていますが、「サワーポメロ」は形がふぞろいになりやすいです。我が家のサワーポメロは大きなもので600gもありました。
サワーポメロの栄養・効果・効能
サワーポメロには、ビタミンB1、ビタミンC、リン、カリウム、亜鉛、カルシウムが入っています。
サワーポメロには、なんと亜鉛が入っています!あの牡蠣にも入っている亜鉛です。亜鉛は体が必要としているもので体内では作り出すことができないので、食品から摂取する必要があります。
亜鉛が入っていたなんて知りませんでした。亜鉛には生活習慣病やアンチエイジング予防にも効果が期待できるとのこと。うれしい限りですね。風邪や感染症にもかかりにくい効果があります。成長期の子どもにも亜鉛は必要です。
サワーポメロの皮は捨てないで活用
サワーポメロの皮は捨てずに「サワーポメロのピール」を作ることができます。
無農薬だから安心して皮まで食べることができます。ですから、砂糖で煮込んで「サワーポメロのピール」を作りました。ちょっと味見のつもりが、手が止まらなくなりました。とってもおいしいでした。
サワーポメロお取り寄せ
サワーポメロは、お取り寄せもできます。販売時期が短く、なかなか手に入らない商品です。
一度食べたら、おそらくやみつきになるかもしれません。みかんのプチプチ感がたまらないですよ。友達の3歳の子どもがサワーポメロの1房を両手に取りむしゃむしゃと頬張る姿がとても印象的でした。(3歳の子どもにもわかるおいしさです)
まとめ
自宅にぜひ、果樹の木を1本植えて育ててみてください。楽しみが広がりますよ。鉢でも十分に育てることができます。肥料と水管理がとても大切なミカンですが、枯れてもあきらめずに、また、次の苗木で挑戦してみてください。
今回は、改めてサワーポメロのすごさを知りました。亜鉛の成分を知ってから、食べた後の精神的な心地よさに納得です。あの皮を剝いた時の香りは他の柑橘類にはない安らぎを与えてくれます。香りにつられて1個では足りず、もう1個と手が伸びてしまいます。